寝言

全部寝言なんで

綺麗なものでも大きなものでもないけど

 

 

私がいなくなりたいと望んだときに、寄り添うでもなく伺ってくるでもなく、遠巻きに視界のふちに入れてくれていた人たちを、大事だと思った。「もしかしたらこの人たちは、私が存在したっていう記憶を手放してしまうかもしれない」と思った。そうなりたくはなかった。そんな曖昧な境界線に立ってる人たちが私のことを認識してくれていることが、何よりも嬉しくて支えになった。すべては私の中に選択権があって、それを尊んでくれる人ばかりだった。人に、存在したいと思える理由を与えられるような人は、大事にするべきだと思った。視界の端っこでぽつんと生きているような孤独でも、孤独なりに育てた愛を投げつけて、自己満足な恩返しを。