寝言

全部寝言なんで

欲しい物は浮かばない

 

 

自分のことばっかりでいいか、誰かに聞いてもらうより、こうやって勝手に書いてる分には誰かの負担にはならないもんな、やっぱり、私のことを書いていこうと思う。

なんていうか、私は最後まで「与える」っていうスタンスを守りたいのだと思う。プライドが高い故にそうなってしまうんだけど、あくまで私は相手を思ってのつもりだった。でもそんなものは実体を持たない。よっぽど好きなバンドとか話題の映画とか、なんなら街で知らない人が連れてる子犬とか、それらによる感情への影響の方が大きいものだった。いつからかプライドが理想を求めすぎていたのだろう。支配欲が強いことは自覚している、自己分析も診断も占いも正直に認めてきたから。私だけの世界が欲しかった。いや、ちょっと違うか。私の手の中に世界が欲しかったんだ。

私はプライドが高いせいで、いらない強がりをいつもしてしまう。大丈夫か聞かれたら大丈夫としか思わなかったからそう答えたし、好きなものをめいっぱい愛して、自ら空洞を埋めるようにしてきた、物心ついたときからだ。可愛げがない人間の強がりは需要がないよな。手の中は空っぽだった。暑いから逃げてしまったのかな。私が無意識のうちに粉々に砕いてしまったのかもしれない。それならまた同じものを探すよりも、新しく集めた方がはやいし簡単だ。簡単だけど、私はそれでいいのかな、私は集めたものを大事に手の中にしまったとして、どうするのだろう。

悲しい。私が望まずとも「与えられる」世界に気づけるときがくるなら、できるだけ早くそこで息を引き取りたい。たくさんの人に「ごめんなさい」と謝り続けて、報われたがりな自分と優しすぎる周囲を憎みながら、意識を手放したい。悲しい気持ちを失くす究極は、そういうことなんだろう。