2021-08-20 0:35 夜の半分を見送ってからふざけあった 心地良い湿度に充てられて 君が口ずさんだ鼻歌は知らない曲で 少し苦くなった 君は笑うのにひんやりと冷たい手をしている 息をしていない優しさが零れている 僕の無償の愛を打ち砕くような 真っ新できらきら光っている残酷 奪い去ってしまいたくなる 気づかれないようにすぐ視線を逸らして 指で星をなぞるように熱を放った かけがえないはずなのになぜだか苦くて 目の奥がツンと痛んだ