寝言

全部寝言なんで

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夜の半分を見送ってからふざけあった

心地良い湿度に充てられて

君が口ずさんだ鼻歌は知らない曲で

少し苦くなった

君は笑うのにひんやりと冷たい手をしている

息をしていない優しさが零れている

僕の無償の愛を打ち砕くような

真っ新できらきら光っている残酷

奪い去ってしまいたくなる

気づかれないようにすぐ視線を逸らして

指で星をなぞるように熱を放った

かけがえないはずなのになぜだか苦くて

目の奥がツンと痛んだ