寝言

全部寝言なんで

十六時

 

 

自分のことばっかりにならないような振る舞い方をしたくてそのバランスを離れて見てみるけど、私って他人の心に共感を灯してあげられているのかな。間違いなく私は他人とこの環境に生かされているけど、相応する共感性を持ち合わせているのだろうか。誰のために葛藤して結局最後には自分や寄り添ってくれてる人に皺寄せが来るような選択はどうしてもしたくない。卑怯で淡白で冷酷だと思う位置に立ってる人たちにまで私がどうにかする必要なんてないんだろうけど、それだって気になっちゃうから前も後ろも塞がっているんだろう。初夏を感じると思い出す、私が事実幸せだったあの時期。罪滅ぼしなんて考えない方がいい、逃げていいんだろうってわかってるけど、どうしてもそれが難しい性格なのも一番自分がわかってる。私は全部好きか嫌いかどうでもいいかにすぐ結びつけてしまうから、苦しいけど嬉しいし、舞い上がって満たされて泣いてしまう。自分のことばっかりだな本当に。夢が破れて、恋は無かったことになって、いらない心配をして、気持ちはジェットコースターみたいに急回転して、生かされている私は一体どうやって自分で生きてるのかこんなんじゃまるでわからない。