寝言

全部寝言なんで

夢ならいいのに

 

 

 

隔てられた愛、可哀想なぐちゃぐちゃの爪。朝か昼か夜なのかわからないのは、地下鉄の中にいるせいか、それとももうあの場所には戻れないのか。ミイラになっても愛せるよ。ゾンビになっても離さないから。そのくらい、確約されたものがほしかった。1億2千万人の中から見つけ出してくれるのかな。月が身を潜めてる公園の前を通るとき、私は歩く速度を落とすのだ。全身を容赦なく突き抜ける風に心ごと乗せて、君がゆっくり眠れるように、あの歌も聴かせたい。いつか私のところにも飛んできてくれるように、わざと忘れ物をしてしまおう。いつかこの夜をもう一度手に入れたいから。