寝言

全部寝言なんで

反省です

 

少年の頃に戻りたいと思ってしまう。

ピンク色より水色が好きだったし、スカートは嫌いだった。周りのみんなが好きだった女の子の着せ替えゲームより、キャラクターを戦わせるカードゲームが好きだった。

 

間違えたな、と昔から思っていた。

受け入れているし楽しんでいるけど、根本が違うんだなと感じることが、20歳になった今でも時折ある。

 

変わってしまうんですよね。

化粧は濃ければ濃いほど戦闘力が上がったような気分になるし、綿菓子みたいにふわふわした下着を着れば背中に翼が生えてるような気分になる。心が追いついてしまったんだな。夢中で集めていた恐竜の人形よりも、化粧品の数の方が気付けば多くなっていた。

 

変わってしまったことを、後悔はしていない。

世界は広がったし、自分を好きになれた。考えることは増えたし、嫌悪感を感じることも消滅しきってはいないし、求めてしまうことも増えてしまった。それでも愛することができるようになった。知らなくていい感情を知ってしまったことですら、愛おしいと思える。

 

少年の気持ちを失くしたくない。

ピンクも水色も好きだし、スカートもズボンも履きたい。可愛い女の子も鋭い爪の恐竜も、同じように愛したい。

 

赤信号の横断歩道。もちろんきちんと守るようにするけど、たまにはそそくさと走り抜けるような人間でありたい。

 

出かけてきます。