寝言

全部寝言なんで

天井と液晶ばっかり

 

 

ピアノのトリルが苦しくて、部屋の電気が生きているみたいで、もう2ヶ月が経とうとしてるのに私はなにひとつ進めていないんだなって、自責の念ばっかり大きく育っている。機械音に慰めの言葉を歌われてシクシク涙を流すなんて、私はやっぱり人間らしい。私のことをちっとも知らない人たちと会ってみる約束も、風邪を口実になくしてしまおう。私が欲しい幸せはそんな場所にはない。みえないものに期待はしない。私の顔、声、容姿、性格、生い立ち、なんだって受け入れてくれる人が現れるかもしれないなんて、都合のいい一瞬の机上論を持つよりも、自分で自分をコントロールする方が生きやすいしね。人から守ってもらうほど弱くはないしね、私。でも、もう三日間も外に出ていないから流石に、さみしいな。かわいいあの子に会いたいなあ。