寝言

全部寝言なんで

綺麗なものを取り込みたい。知らなくてよかった感情は上書きして、そのまま鍵をかけてしまおう。

言わない方がいい事も、ついた方がいい嘘もあるんだよ。そんなこと考えながら、黙って輪郭を親指でなぞる。風のように一瞬でなくなってしまいそうだから、捕まえておきたい。本当に言いたい事は、言うべき事ではないことはわかっている。だからただ、36℃の視線を合わせることで誤魔化している。

言えないなぁこんなこと。雨の音にはどうも責められている気がする。ごめんね。私はただ、立ち止まってしょうもない話がしたいだけなんだ。

本当のこと、来年の今日には素直に吐き出したい。だから、ゆっくりこの時間に沈み込みたい。昨日は星が綺麗だった、これは嘘じゃないよ。