助けてほしかった。踏切が点滅したのはもう10年以上前の記憶にしかない、夏のはじめ、黄色と黒を見つめた。左右に揺れ動く赤、一瞬の風が全身に痛かった。私のせいじゃない。街は大きく変わった。今が好きだ。塩素に濡れた私の髪は、夕方の暗い紺に溶け込ん…
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